Apple Macintoshについて 1996年

「私はMacintoshが嫌いだ」


NEC 98シリーズにしろ、AppleMacintoshにしろ、独自アーキテクチャの マシンはいずれ自然淘汰されると思います。特にAppleはお先真っ暗の 様に見えます。しかし雑誌等に載っている販売台数ランキング等を見ると いまだにMacが登場しています。何故Macが売れるのでしょうか?
画像処理のプロはともかく超ドシロートにキラーアプリが存在するとは思えません。 やはりあのGUIが超ドシロートには抵抗感が無いのかもしれません。 (今となっては味も素っ気もないSystem7系の画面) または自称エバンジェリストに強力に薦められたのでしょう(笑)

嫌いな理由その1

「遅い」


私がMacを捨てた理由の1番はこれです。 画面回りを筆頭に全てが遅い。画面に関しては50万を越える9500を持ってしても そこらのT64を付けた入門用PCより遅いのではないでしょうか?(詳しく比較 した事はありません。誰か9500を使ってる方教えて下さい)
過去に68040のマシンと486DX2のマシンでExcelの処理速度を比較した事が あります。Windowsの方が数倍速いであろうと予想していたのですが結果は なんと!

「30倍」

違いました。この結果を目の当たりにして 急速にMacから心が遠ざかっていきました。
そのほかにも時計マークが出ている時は他の処理を受け付けないと言うのもネックです。 Win95は多少マシです。この点はWinNTに軍配が上がるでしょう。Macは論外。

嫌いな理由その2

「暴走」


「予期せぬエラーが発生しました」「浮動小数点コプロセッサがありません」 「タイプ1のエラーが発生しました」等暴走しない日はないでしょう。
エラーが出る場合はまだしもいきなりフリーズする事も多々あります。
起動時に画面下に数段もアイコンパレードが続く場合なら自業自得と言えますが、 これ以上絞れないと言う環境や買ってきたばかりの環境でも平気で暴走します。
仕事ではちょっと使いたくありません。

嫌いな理由その3

「クラッシュ」


暴走と関係ありますがディスク回りが非常にヤワです。特にFDは信頼性「0」 と言えます。重要な書類をFDにしか保存しない超ドシロートが何回 泣きついて来たか数えきれません。
HDDも同様で不安定です。ノートンディスクドクタでチェック して、エラーが出なかったHDDは見たことがありません。
「MacのDISKは信用するな」鉄則です。

嫌いな理由その4

「ややこしい」


エラーも無く快調に動いてる分には問題ないのですが、いざトラブルが発生 すると原因がなかなか掴めません。超ドシロートだったらOSの再インストール くらいしか出来ないでしょう。

OSのインストールに関しても問題があります。システムが肥大化して ブートフロッピーの作成が事実上出来なくなっています。幸いリムーバブルディスクから BOOT出来る機能がありますが、ユーザが全てMOやZipを持ってる 訳ありません。
更にPowerBook等CD-ROMが読めない環境だったらどうするのでしょうか。買ってきた CDROMドライブがApple非純正だったらどうするつもりでしょうか。起動ディスクの ドライバを差し替えようにも一般ユーザが理解出来るとは思えません。

さらに特定のキー操作にも困り物です。アプリの強制終了を知っているユーザは 滅多にいません。起動時にSHIFTを押す、Finderロード時にcmd+opt等基本的な 事すら憶えていません。cmd+opt+P+R、cmd+opt+shift+delに至っては誰も知らない のではないでしょうか。

嫌いな理由その5

「OSが腐ってる」


何故アプリ毎に使用するメモリを割り当てなければいけないのか。そんなものは OSが勝手にやってください。一般ユーザはやり方を知りませんよ。過去を引きずり まくっているのはWindowsではなくMacの方です。しかもOSのメジャーバージョン は大昔から変わっていません。不安定で遅いOSはもうたくさんです。早く次世代OS をリリースして下さい。

嫌いな理由その6

「メーカにやる気が無い/ユーザをなめている」


やる気あるのかもしれませんが、無い様にしかみえません。最近本国Apple社については 悪い話/噂しか聞きません。日本のアップルコンピュータも同様。
最近もバグバグのOSを出して相当ユーザを苛つかせているようです。 昔も漢字Talk7の出荷を巡って相当すったもんだした記憶があります。

やはりOSメーカとしてもハードメーカとしてどちらも中途半端に見えます。

嫌いな理由その7

「製品が酷い」


良く壊れます。ストレージ回りが多いかな。マウスも良く壊れます。
PoerBookは電源とキーボード、一体型はモニタですね。

製品ラインアップもなんだか良く分かりません。似たような製品を次から次へと 発表して何がなんだかさっぱりです。コストパフォーマンスも酷いものです。
特にPowerBook系はどれも同じ筐体でしかも高い。携帯用はPCを選ぶと言う人が 増えているのも頷けます。イーサネットが無くなったのは退化としか思えません。
さらにパフォーマ。コストの為にトリニトロン管を不採用にしているのでしょうか。 その割りには高いと思いますが。
Appleじゃないけどピピン。累計100台くらい売れたのでしょうか(笑)

そこで提案。一体型、デスクトップ、ミニタワー、ミドルタワーを1機種ずつに して値段は相応のものにする。PowerBookは・・・開発能力なさそうだから カラーだけにして値段を下げる。

さらに欲しいのはイーサネット内蔵省スペースデスクトップ。拡張スロット は不要。画面は1024*768*64Kでいいから速いやつ。実売10万位で。
Macユーザは「拡張する」という概念がないからこれでいいと思います。 家庭用はイーサネットの替わりにAV入出力ですね。


次期OS(System8?)でいろいろ改善されるとは聞いていますが、待てど暮らせど影も 形も見えません。来年(1997)中にリリースされるそうですが、果たしてユーザは それまで待ってくれるのでしょうか? (出来が良ければちょっとはユーザがついてくるかも。バグバグだったらもう・・)

ちなみに私のスタンスは「Macもいいとこあるんだけどねぇ...時代じゃないよ」です。


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