昔から日電と98系は嫌いです。狭い画面や融通の効かない独自アーキテクチャ等で
自宅でメインマシンとなった時代はほとんどありません。
仕事でワープロ、表計算、自宅でBigModelを走らせた程度です。
月日は流れ、メインマシンがAT互換機に移ってしまった後はPC486GRの電源を
入れる事は無くなりました。PC486GRの処分について考えていた頃、PC9821Beの
話が舞い込みました。超破格値。98系マシンは不必要なのに「激安」につられて
購入しました。(`96/04)
実はモノがくるまでどんなのか知りませんでした。スペックは
CPU 486SX 25MHz
MEM 3.6MB
HDD 170MB
C-BUS 3本
5インチベイ
で、CL542?、PCM音源内蔵のようです。FDDは2基に拡張済みでした。
入手したその瞬間から手を入れました。
内蔵HDDはわずか170MBで話になりません。手持ちの500MBを追加する事にしました。
とりあえず単に入れ換え。当然の如く問題なし。
次に余った170MBの内蔵です。普通はマスタ/スレーブで繋ぐところですが、
この常識が98で通用するかどうか不明。基板上にファイルベイ用とおぼしきIDEコネクタ
があったのでこちらに繋いでみたところ、問題なく2台目として認識しました。
ここで普通はファイルベイに搭載するのでしょうが、1つしか無いベイがHDDごときで
埋まるのは面白く有りません。1台目の後に無理やり押し込みました。
手持ちのSB16を付けました。
自宅には10BASE-2のLANを張ってあります。CD-ROMやMOはLANで共有する事とし、
一番安価なNICを購入しました。安価と言っても1万円です。AT互換機から見ると
信じられない様な値段ですね。
当初外付けスピーカを付けていましたが、電源が必要、邪魔などの不満がありました。
そこで500円の生のスピーカ(直径10cm)を買ってきて無理やり内蔵しました。
場所は電源の前の隙間です。
Pentium全盛の世の中、486SX-25MHzなんて洒落にもなりません。当然換装です。
その辺に転がっていたものです。動いて当然ですが、50MHz程度では焼け石に水。
実験に使ったモノです。体験記「AMD
5x86実験記録」参照
最初下駄付きで載せたところウンともスンとも言わないのでほったらかしてありました。
IOデータがCx5x86の4倍速アクセラレータを売っていますが、値段が高い。なんとか
AMDが使えないかと某大手ネットワークで情報を収集。その結果オンボードの486SXを
殺せばよいことが分かりました。具体的にはB14ピンをGNDに落とすだけ。これならやる
しかありません。
しかし実際はそうたやすくありませんでした。目的のピンは真ん中の列で半田鏝が届きません。
リード線を単に巻きつけるだけでは接触不良が心配です。なんとしてでも半田付けせねば。
仕方ないのでかなり危険ですが周辺のピンを一時的に折り曲げて、半田付けの後に戻しました。
結局なんだかんだで約1時間くらいかかったような気がします。
換装後期待を込めてベンチを取りました。
Performance of 486-PC Ver1.77 (C)1992-1994 DysanKeihin
H----------------------------------------------------H
| i486Dx Frequency = 100.13 MHz Machine:98 v1.77|
| CPUID Results = AuthenticAMD Fam 4 Mdl14 Stp 4 |
| Ecache Read Time = 111 ns/dword ( 9.9wait, 36mb/s)|
| Ecache Write Time = 133 ns/dword (11.3wait, 30mb/s)|
| Memory Read Time = 111 ns/dword ( 9.9wait, 36mb/s)|
| Memory Write Time = 133 ns/dword (11.3wait, 30mb/s)|
H----------------------------------------------------H
ちゃんと25MHzの4倍速で動いているようです。
続いて行ったCPUBENCHは・・・・
80X86 CPU Speed TEST v0.980 Copyright 1992 ZOBplus Hayami
DHRYSTONE 30000 LOOPS
Execute memory area: 4000:0000 ->4000:1C28
CPU Type: i486DX Virtual86 mode
Ratio to the first PC9801 : 75.10
Execute time : 00.92 sec.
かなり悲しい値です。やはりバスが25MHzと言うのが元凶でしょう。ここから先は
マザーに手を入れる事になるのでパス。