組み立て時のコツは1つ1つ動作確認を行いながら実施する事。ありがちなミスは、一気に組み立てて「画面が出ない」。
この場合原因は多岐にわたるが、初心者の場合は手も足もでないであろう。急がば回れ。地道にやるのだ。
初期テスト |
まずマザーのマニュアルを読み、変わったところは無いかチェック。(英語が読めない?避けて通る事は出来ない。即刻立ち去れ)
必要最低限のパーツを組む。上記写真の通りマザー、CPU、最低限のメモリ、ビデオカード、キーボード。
クロック、電圧は規定通りにセット。静電気に気をつけた方がいいらしいが、幸か不幸か静電気で壊した事は無い。よって適当に放電しながらやれば良い。
絶縁を施した後、電源を繋いで(ATの場合は黒と黒を合わせて差す)電源投入。投入時間はエラーで止まるところまででよいのでCPUファンも不要。
この瞬間、画面は見ない。見るのはマザーだ。異臭のチェックに全力を注ぐ。異臭がした場合はアウト。
画面が出ない場合は各部を差し直し後スピーカを繋ぐ。
音がしない・・・CPU。
ピーピーピー・・・メモリ。
ピーピピピ・・・ビデオカード。
ありがちなのはCPUがちゃんと入って無い。ファンをつけた/恐る恐るやった場合等しっかり刺さってない場合が多々ある。
限界調査 |
CPUがどこまでついてこれるかテストを行なう。ファンを付けた後、まず、倍率の調査。規定倍率の2ランク上まであれば上々。
次に規定倍率に戻し、バスを上げる。ジャンパタイプで設定が分からない場合は手当たり次第調査。クロック設定ピンが2つなら4通り、3つなら8通り、4つなら16通り全て
調査。結果は紙に記録。まだストレージデバイスを繋いでないので、たとえ動かなくてもCPU,RAM,カード類が壊れる事はまずない。
限界チャレンジ時にはコア電圧アップも行う。2.0VのCPUに2.5V加えた位で即座に壊れる訳はない。
倍率とバスクロックが分かった所で、今後使うであろう設定をいくつか選択する。
組み立て |
・確認
組み込む前に電源ケーブルの確認。5インチ、3.5インチ用のケーブルを並べて色(赤、黄、黒)を見比べる。まれに違っている場合がある。(ちなみにその場合はデバイスが即死する)
・ストレージ取り付け
FDD、CDD、HDDを組み込む。まだ配線はしない。ケースにつけるだけ。ネジは3個所程度止まってればヨシ。IDEの場合はマスタ/スレーブ、SCSIの場合はID/ターミネータをあらかじめ設定しておく。
・マザー取り付け
組み立てよりマザー交換の時にありがちなのは金属製スペーサの位置を確認せずに組み込む。不要なスペーサがショートして起動不能。
金属スペーサの位置はマザーによって全て違うので確認して取り付ける事。
ネジは軽く締めるのがミソ。立て付けが悪いケースが多いので少し遊びを持たせる。
ベースにマザーを付けたら横から見ながら端を押さえてたわませる。マザーが接触しそうな場合は何らかの処置を行う。紙やダンボールがお手軽で良い。これを怠るとマザーのショートによる発煙/昇天が待ち受けている。
マザーをケースに組み込む。この状態でまた例によって最低限のパーツで動作確認。BIOS画面を操作出来ればOK。このあたりでCPUファンを繋いだ後、BIOS画面をじっくり眺めておく。
・配線
次にFDDを配線。フラットケーブルの赤線が1番。マザーのコネクタの1番と合わせる。捻った先のコネクタをFDDに付ける。
ここでも1ピンの位置を合わせる。通常FDDの基板にプリントしてある。書いてない場合は運を天に任せ、内側を1ピンとする。
電源ケーブルは形状を良く見て差す。BIOS設定後、FDから起動出来ればOK。
起動せずにLEDが付きっぱなしの場合はケーブル逆差し。うんともすんとも言わない場合は、BIOS,電源ケーブルを確認。
次はHDD、CDDを繋ぐ。フラットケーブルは1番を合わせる。コネクタは2つあるが、どちらにマスタ/スレーブを付けても構わない。1台の場合は先っぽ
に付ける。SCSIも同様。(但し先端のデバイスのみターミネート)
電源コネクタは上下逆の場合があるので確認しながら接続の事。間違えると即死。
・起動確認
電源ON後BIOSに入り、一度GET
DEFAULT。IDE
DETECTIONでHDDが認識されているか確認。FDからBOOTし、FDISK、FORMAT。システム転送後HDDからBOOTしてみる。
起動しない場合はアクティブになっているか確認、FDISK
/MBR実行。
起動できるようになればOK。ケースの残りの配線類を接続し組み立て完了。(LEDが点かない場合は逆差し)
ここでのポイントは「何か付けたら動作確認」。ここを怠ると「使用中によくエラーが出る、リセットがかかる」等不安定なマシンに成り下がるであろう。
ケースは開けたまま、カードは入れないまま次のステップへ。